もはやチラシの裏       壁]ω・)その場しのぎ(・ω[壁


by ankoro10

2005年 08月 31日 ( 1 )

夏の最後に

怖い話を一つ。
怖くなくても文句はなしで(/∀`*)
書きながら考えるんですけど



遊びに行った帰りのことでした。

男女6人でいわゆる合コンをしたのですが

終電に乗り遅れてしまい、歩いて帰ることになりました。

5人は方向が同じなので一緒に帰り、男の方とは1人ここでお別れしました。

5人はその日のことを振り返り、

楽しく話しながら暗い中でも明るく歩いていました。

ある時、帰る方向が逆だった男の方の話になりました。

周りの方が言うには、その方は私に気があったと言うのです。

冗談でしょう、と笑っていましたが、丁度その時携帯のバイブが鳴りました。

話が盛り上がっていたので一度は無視していたのですが、

立て続けにもう1度鳴ったので、仕方なく内容を確認しました。

「今も見ているよ」

何のことなのか分かりませんでしたが

メールはもう1通ありました。

こちらが先に送られたメールでした。

「夜明けまでに君は僕のものになるからね」


寒気がして、辺りを見回しましたが暗くて人の姿は見えません。

私はその日にアドレスを教えていましたが、こんな人がいるなんて・・・

「大丈夫?私はこっちだから。気を付けて帰ってね」

はっとして見ると、友達の女の子が帰るところでした。

怖がらせる訳にもいかず、

「じゃあね」

と言って見送って、メールには返事をしないことにしました。

辺りを見ると、

残っているのは男の方1人と、親しい女の子の友達1人でした。

もう1人の男の人が気になりましたが、

メールに気を取られている内に別の方向に行ったのだろうと思い、

2人に聞こうとはしませんでした。

しばらく3人で話しながら歩いていましたが、

だんだんと口数も少なくなりました。

私の家が近くなり、ここからは2人とは方向が違います。

「ねえ、付いてきてくれない?」

と、友達の女の子に頼みましたが、

彼女も男の方に付いていった方が安心できるのか、

どうも乗り気ではありませんでした。

すると、男の方が

「じゃあ僕が付いていくよ」

と言いましたが、

言ったのは途中から姿の見えなかった男の方でした。

「よかったね。じゃあまたね」

女の子は何も気にとめていない様子で男の方とまっすぐ歩いていきました。

2人は取り残されて、今更断るわけにもいかないので

家の方へと歩いていきました。

私はどうも怖くて耐えられず、初めに別れた女の子に電話をして歩こうと思いました。

隣の男の方には悪い気もしましたが、

あのメールの送信者はこの方かもしれないし

電話をしていれば誰かに襲われても助けに来てもらえると思ったのです。

「ちょっとごめんね」

そう断って女の子の番号をプッシュすると

出たのは男性の声でした。

「この子はもう僕のものだ。次は君の番だよ」


声が出ませんでした。

どうしようもなく、携帯を隣の男の方に無言で差し出すと、

彼も無言で受け取り、通話終了のボタンを押しました。

私は泣きそうになり、立ちつくしていると

男の方は、優しく抱きついてくれました。

やっと落ち着いて彼の方を見ると

暗い中でぼんやりにやけた彼の顔がありました。

「ほら、まだ夜明け前だ」



女の子たち3人は現在捜索中となっています。

あとがきと日記
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by ankoro10 | 2005-08-31 21:33 | その他書き物